吉山PROJECT

無謀といわれたエリアで飲食事業を展開

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「吉山BIANCO」「Oishï吉山」は、採れたての新鮮野菜を使った食事や、地元農家さんが育てた野菜を販売する産直市などが話題を呼び、言わずと知れた人気店へと成長しました。
しかし、この地で飲食店を開業すると決めたとき、地元の方からの反応は今ひとつだったようです。

飲食店増加の先導役

縄稚

吉山でお店をやると決めたとき、最初は地元の方にも反対されたそうですよ。「絶対来るべきではないよ」と。それを押し切ってオープンしちゃったみたいで…。

二反田

あー、それはわかる!こんな田舎にお客さんが来るとは思わなかったのでしょう。地元住民からしたら“無駄な投資をするだけだ”と。このあたりに住んでいる人からすると、普通の受け止め方だと思います。
イベントスさんの取り組みは、決して行政主導ではなく、言わせてもらえばフロンティア精神。川中社長ご自身の目で地域を見られて、いいなというところからスタートされたところがすごいと思います。そういう姿を地元の方が見ていて、今のいい関係性が築けているのではないでしょうか。

浅津

そうですね。いわば、イベントスが勝手に吉山に来てお店をオープンさせたようなものです(笑)最初は地元の方で知っている人も2、3人しかいませんでした。
さらに、このあたりは飲食業がしづらい地域だと聞いていたため、不安に感じる部分も多かったのですが、最近は近隣にも飲食店が増えましたよね。同業者が増えて嬉しいですし、少なからず僕たちが頑張ってきたことがつながったのかなという実感はあります。

二反田

ハンバーガー屋さん、パン屋さん、ケーキ屋さんなど、ここ数年でいろんなお店が増えましたね。おっしゃる通り、イベントスさんが先導役になったことは間違いありません。

「吉山BIANCO」や「Oishï吉山」がオープンしてから、広島都市圏から戸山地区を訪れるお客様が増加。おいしいものを食べてもらうと同時に、あまり知られていなかった“戸山”という地域をPRしてもらえた、と二反田さんは嬉しそうに語っていました。

産直市が地域活性化に

縄稚

私が働いている「Oishï吉山」では、地元の農家さんが育てた野菜を買い取って販売しています。オープン当初の取引農家さんは5〜10件程度だったそうですが、今では100件くらいまで増えました。

二反田

そうですか!私は社会福祉協議会の役員もしておりまして、この町の高齢者をどうサポートするかというのが大きなテーマになっています。
地元の高齢者にとって、自分で育てた農作物を販売できるというのは励みになると思います。御社の事業として計画されたものが、地域活性化にうまくつなげられているのがすごいですね。

産直市をスタートした当初、「こんなに出しても売れないよ…」という消極的な意見もあったようです。
スタッフたちが地元農家さんとコミュニケーションを重ねて、営業活動に力を入れた結果、取引農家さんは当初の10倍にまで増加。地域にも大きな影響を与える事業へと発展しました。

メンバー紹介

浅津啓介
株式会社EVENTOS
吉山事業統括 Oishi吉山・吉山BIANCO店⻑

入社とともに吉山の地域活性化プロジェクトへ携わる。現在では、吉山BIANCOにて店長兼料理長として活躍し、多くの人に吉山の魅力を伝えている。
縄稚ここの
株式会社EVENTOS
Oishï吉山 フロアスタッフ

会社見学にて吉山の店舗を訪れ、入社を決意。Oishï吉山にて、フロアスタッフとして活躍しながら、EVENTOSの採用担当の顔をあわせもつ。
二反田 様
社会福祉協議会の役員として、吉山・戸山の地域活性化や高齢者へのサポートを大きなテーマとして活動。地域の方がより暮らしやすいまちづくりを目指す。